ヒメオオの寄り道

蝶を中心に興味のおもむくまま色々なものを撮っています。

アサギマダラ(下関→与那国島)について

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先日掲載したマーキングされたアサギマダラについて
yurinBD さんのご指導に従い山口県下関市にあるリフレッシュパーク豊浦に問い合わせをしました。
折り返し山口県山陽小野田市のTAFさんより以下のメールがきました。
> 標識:TAF 5763 RPT 10/14
> 標識日:2014年10月14日、13:20
> 標識場所:山口県下関市豊浦町川棚、
      リフレッシュパーク豊浦(RPT)
> 標識者:TAFさん
> 備考:性別:♂、前翅長:57mm、鮮度:M
>   天気:晴れ、気温:21℃、フジバカマに訪花、
>   写真あり。この日、122頭に標識し、その内の1頭。
>         ↓
>         ↓ 南西方向に10日間で約1340km
>         ↓の移動(1日に約130kmの移動!)
>         ↓
> 再捕獲情報:
> 標識 : RPT 10/14 TAF5763
> 性別 : ♂
> 再捕獲日等 : 2014/10/24  10:10
> 再捕獲場所 : 沖縄県八重山郡与那国町 u岳鞍部
> 再捕獲者 : Tさん
> 備考 : 鮮度スレ・欠け  センダングサを吸蜜
>    写真撮影後放蝶 追記せず
> 出典:[asagi:023802] 【再捕獲情報】 
>         ↓ RPT 10/14 → 与那国島
>         ↓ u岳山麓周辺に、8日間滞在
          (島外には移動せずに)、
>         ↓ 北西方向に約1kmの移動と 
           します。
> 再々捕獲情報:
> 標識:RPT 10/14 TAF5763
> 再捕獲日:2014年11月1日10:50
> 再捕獲場所:沖縄県 与那国町 u岳北西麓
> 再捕獲者:ヒメオオ
> 備考:性別:♂、撮影した画像に標識を確認した。
       捕獲はせず。
>
>     鮮度:やや傷みあり。
1,300kmの距離は、東京都心を起点とすると奄美諸島より南となる凄い距離です。
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マーキングされたアサギマダラを撮影したのは2009年9月21日
長野県白馬山麓でした。画像より「NP 9/20 1894」との記載
がわかります。多分前日の9/20に同じ場所でマーキングされた
のかな?
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ところで「アサギマダラ」は春先に南の国から北上を開始し、
秋になると上信越などの高原から南下すると単純に考えていま
した。
しかし、上の写真の通り2012/2/18の神奈川県の山中
アサギマダラの幼虫は元気でした。
つまりキジョランなどの食草の葉が冬でも青々していると多少気温が低くても幼虫越冬出来るようです。
何故関東南部に留まるものと、今回のようにわざわざ1,300km
も海を渡るものがいるのか不思議です。
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「アサギマダラの蛹」は芸術作品以外の何物でもありません。
ぜひ自然界で逢いたいという私の願いは、2013/7/20長野県
山中の薄暗い杉林の中で叶いました。この美しさも神秘その
ものです。
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埼玉県の低地でアサギマダラに出逢うことは稀ですが、
今年は、10/11埼玉県中部の公園で一瞬だけ観察出来ました。
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        2014/01/01与那国島で撮影
さて与那国島の「アサギマダラ」です。
八重山諸島でもアサギマダラの多くない石垣島、西表島、竹富島
と異なり、1月、5月、11月何れの月も与那国島ではアサギマダラ
が最も数の多いマダラチョウの1種でした。
その中には傷んだ個体、新鮮個体も混じっていました。
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        2014/05/03与那国島u岳鞍部で撮影
「RPT 10/14 TAF5763」が、2014/10/24に
センダングサで吸蜜した与那国島u岳鞍部は、アサギマダラ等
の蝶たちの集合場所です。
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        2014/11/01与那国島u岳北西麓で撮影
N数が少ない乱暴な推論をすると、同じ八重山諸島でも他の島と異
なり与那国島は、単なる渡海の中継地ではないと思います。つまり
台湾や中国大陸南部と同じく南下の最終目的地の1つでは?と愚考
したヒメオオです。

今回は、既掲載画像中心で申し訳ありませんでした。

何かご意見あれば、ぜひお寄せください。
Commented by kazenohane at 2014-11-15 21:11
こんばんは。
今年4月に与那国島を訪れたときも、
アサギマダラが多く、なぜだろう?という疑問がありました。
石垣島や西表島では、何回も訪れていますが、
ほとんど見ません、不思議ですね。
南下の最終ゴールが与那国島という推論も面白いですね。
Commented by 武ちゃん at 2014-11-16 11:11 x
アサギマダラの移動ルート解明されたんですね。  (^o^)丿
それにしても直線距離で1300キロ‥凄いもんですね。
大空の気流に乗ってなんでしょうけど、代々昔からDNA遺伝されているせいかな。
情報交換すると詳しい生態が次第に解ってくるのも興味深いですね。
Commented by himeoo27 at 2014-11-16 14:40
kazenohane  様
4~5月の与那国島のアサギマダラは、
台湾や大陸からの飛来個体も数多く含ん
でいるので多いのでは?と推論していま
す。それにしても、石垣島、西表島、竹
富島とかなり違いますね!
Commented by himeoo27 at 2014-11-16 14:46
武ちゃん 様
下関市でマーキングされた TAFさんの
情報で吃驚するような事実が分かりました。
何故、関東南部に留まる個体と海を渡る個体
がいるのかも不思議なことは多いです。
Commented by uke-en at 2014-11-16 20:04 x
出所おめでとうございます。^O^
推論はお任せしますが、ご自身で関与された個体の身元が分かるのは
楽しいですね。来季!マーキング個体を見かけたら、ヒメオオさんに
も出所探索隊に加わっていただきたいと存じます。
それにしても、この美しい蛹を一度見てみたいものです。
Commented by Sippo5655 at 2014-11-16 21:26
アサギマダラの不思議は、尽きないですね。
やはり、なんらかの形で越冬する子もいるんですね。
私もあちこち歩いていて、
え、この時期にこんなところに・・・という出会いが
過去何度かありました。
見守る目と、記録に残すことも、大事ですね!
蛹本当に綺麗
私もいつか出会えたらいいなあ。
Commented by ダンダラ at 2014-11-16 22:18 x
与那国島が最終目的地との考察、良いですね。
石垣島でもマダラチョウの仲間が越冬していますから、可能性は大いにありそうですね。
そういった視点で探せば、この確認はそう難しいことではないように思いますが…私はできないのでだれかやって下さいね。
Commented by だんちょう at 2014-11-17 10:53 x
凄い飛翔距離ですね、北海道に来たアサギマダラをいつか撮影してみたいですね。
Commented by maman at 2014-11-17 19:32 x
蝶の世界 神秘ですね
すごい距離を飛んでいくのですね
あの小さな体で。。。

ヒメオオさんのおかげで わたしも少し興味が出てきましたよ
感謝です

Commented by てふ at 2014-11-17 21:55 x
1300km!!!!
グレイト!
アサギちゃん万歳!!
Commented by yurinBD at 2014-11-18 00:22
小さな体で1,300km!凄い距離ですね~
アサギマダラは魅力的な蝶ですね
蛹の写真は初めて見させて頂きましたが、
とても美しいですね!
是非、見てみたいものです!
Commented by himeoo27 at 2014-11-18 19:44
uke-en 様
皆さんのおかげで色々なことがわかりました。
このマーキングアサギマダラに出逢えただけでも
与那国島に出かけて良かったです。
Commented by himeoo27 at 2014-11-18 19:48
Sippo5655 様
単純に秋になると南に渡る蝶と考えられている
「アサギマダラ」ですが、食草さえあると雪深
い山中でも幼虫越冬しています。
自然の神秘は不可思議ですね!
Commented by みき♂ at 2014-11-19 02:10 x
こんにちは。
アサギマダラの蛹が美しいですね!
いつか見てみたいです。
それにしてもアサギマダラ、あの優雅な舞うような飛翔で1000キロ以上も移動するとはびっくりですね。
Commented by himeoo27 at 2014-11-20 20:28
ダンダラ 様
石垣島では、
蔓に葉っぱのように無数に
ぶら下がったリュウキュウアサギマダラ
の大集団を観察出来たり
スジグロカバマダラが複数頭同じ花で、
一緒に吸蜜していますが
アサギマダラを同時に2頭以上見たこと
がありません。
それにしても、与那国島は不思議な島で
すね!
Commented by himeoo27 at 2014-11-20 20:39
だんちょう 様
与那国島でマーキングされたアサギマダラ
に出逢った時、オーラが出ていたのできっ
と遠方から飛来した個体と確信して写しと
りました。
北海道でも出逢えると良いですね!
Commented by himeoo27 at 2014-11-20 20:51
maman 様
アサギマダラは調べれば調べるほど
不思議なことが次々出てくる蝶の1種
です。か弱く、小さな蟲たちも無限の
神秘を1個体1個体ごとに持っている
ので丁寧に撮影していきたいです。
Commented by himeoo27 at 2014-11-21 21:42
てふ  様
アサギマダラは海を渡ることがある
とは聞いていましたが、自分でその
証拠を撮影したときは感動に震えま
した。
Commented by himeoo27 at 2014-11-22 09:46
yurinBD 様
貴兄のご指導によりTAFさんに辿り着く
ことが出来ました。有難うございます。
アサギマダラの蛹は韓国の高麗青磁のよう
でとっても綺麗です。飼育個体で良ければ
「多摩動物公園」で見ることが可能です。
Commented by himeoo27 at 2014-11-22 10:11
みき♂ 様
長野県山中の薄暗い林の中で
アサギマダラ蛹を見た時は、
自然の神秘に打ち震えました。
アサギマダラ成虫の行動は、
北中米のオオカバマダラと並んで
凄いことですね!
Commented by wakasama at 2014-11-22 18:07 x
ヒメオオさん、こんばんは。
私が6月11日に上田市で発見したマーキング個体も下関市郊外の蓋井島でTAFさんが標識したものでした(私のブログの6月21日付けで掲載しました)。
今回は下関から1300kmも南下して与那国島で再発見されたものですか、凄いです・・・それにしてもアサギマダラの渡りには本当に神秘的です♪
Commented by himeoo27 at 2014-11-23 16:06
wakasama  様
私が11月1日に与那国島で撮影した
個体は、ひょっとしたら湯の丸高原
で産まれて、下関市でマーキングさ
れ飛来したのかも?ですね!
いずれにしても、夢のある話有難う
ございます。
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by himeoo27 | 2014-11-15 20:30 | マダラチョウ | Comments(22)
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