チョウの解剖学 in2012.01.14足立区生物園
2012年 01月 15日
解剖学というと「腑分け」のイメージですが、渡部先生によると「形態や構造を研究する学問」ということだそうです。今回は、卵、幼虫、成虫の外観の形態を科毎に分けて平易に解説してくれました。
↑は講義の始まる前に大好きな蝶の温室で撮影した「カバタテハ」の卵です。カバタテハは迷蝶で、八重山諸島でも一時的に定着したことがあるとのことですが、まだ現地では観察したことがありません。卵にしてはかなり毛深いですね!解剖学的にこの卵の形態はタテハチョウ科特有の「紡錘型、プリン型」のようです。
幼虫は、講義の中で写真や図で登場しました。オオゴマダラの幼虫の突起は柔らかいのに、ツマグロヒョウモンは触ると少し傷みを感じるような硬い棘状だそうで、今度出会ったら勇気を出して触ってみようかな?
↑は先生が講義の時に回覧した「リュウキュウアサギマダラ」の「蛹」です。真っ直ぐぶら下がっているので「垂蛹」という解剖学的な蛹の形態だそうです。韓国の青磁器のようでとっても綺麗でした。
付け根の部分はもっと簡単にくっついていると思い込んでいましたが、樹が地面に根を張るように多くの糸によりしっかり止めつけられています。これだけ丈夫だと多少の風でも飛ばされないと納得しました。
チョウの成虫は多数温室に飛んでいましたが、下手な蝶を掲載すると連載中の「八重山諸島のブログ」と紛らわしいので1、2番目の卵の親のカバタテハを載せました。かなり傷んだ個体ですが、逆に風格を感じます。
講義が終わって、展示場を廻りました。
温室の入り口でドクターフィッシュと異名をとる「ガラルファ」というトルコ原産の魚が居ました。係の人に断って手を突っ込むと表面の荒れた皮膚をこの子たちが上手に掃除してくれました。このように悪い皮膚を綺麗にしてくれるのでドクターフィッシュという異名を持っているそうです。
温室の中に入るとウルサク鳴くものが居るのでカメラを向けるとカラフルな「インコ」の仲間でした。
花やチョウの間に小さな虫が居たのでシャッターを押すと「ホソヒラタアブ」かな?良く見るアブの仲間です。
腹部の模様がとっても鮮やかでした。
in2012.01.14足立区生物園にて
渡部先生講義有難うございました。
今回は卵ですか、なんでもつきつめると奥が深いものです。
ドクターフィッシュは、聞いたことあります。
くすぐったい感じでしょうか、興味深いですね。
以前、温室で何アサギマダラだったか、金色のさなぎを見て
すごく感動しました。
ドクターフィッシュ、私もやってみたい(≧∇≦)
アブの艶やかな色模様もなかなかどうして、美しいですよね!
先日、変わった模様のアブを見つけたのですが
名前調べるのに挫折しそうです^^;
良くワケベラの仲間が他の魚の体をお掃除するシーンを見ますが
この魚も素敵ですねぇ。
一度こういう経験をして見たいのですが、なかなか機会がありません。
羨ましいですねぇ。
緑色のウニみたいですね。奥の1個は孵化が近いのでしょうか、金色のウニになっていますね。
リュウキュウアサギの蛹のくだりで思い出しましたが、今確保しているクマソの蛹も帯糸だけでなく地固めにたくさんの細い糸を出しているようでした。
下のアブの画像といい、もうコンデジマクロでヒメオオさんの右に出る人はいない感じです。
この時期、野外フィールドで蝶の卵を見つけるのはまだまだ敷居がたかい(苦手?いやいや、ただ不精なだけかな?) ので温室で産卵中の蝶を見つけるて撮影してきました。なかなか上手く撮れませんが、決まると嬉しいです。
野外フィールドでは、チョウの卵は見つけるのも、写すのも、私の腕では難易度が高いです。温室でも上手く見つけられて、そこそこ写せたらどの卵も超感激しますよ!ぜひ1度試してみて下さい。
黄金の蛹はたぶん「オオゴマダラ」と思います。アサギマダラの蛹はリュウキュウアサギマダラより少し濃い黄緑色だそうです。銀色の蛹も居てマダラチョウの仲間は蛹だけでも十分楽しめそうです。
アブや蛾の名前、蝶以上に同定の難易度高いですね!私は安易に「?」をつけるか、何とかの仲間!と一括りにしています・・・・・・
東京都には多摩動物公園の大温室とここ足立区生物園の温室と2か所もチョウの温室があります。飼育している種と、温室の形状が全く違うので、どちらも楽しいですよ!但し、中は暑いくらいなのと、カメラのレンズの曇り対策は必要です。
そう、そう、横浜方面のクマソも目がまだ離せませんね!
この魚は荒れた皮膚を食べてくれるようで、私の左手はツルツルの赤ちゃん肌になりました。
カバタテハが産卵したので撮影してみました。私もこの手の毛深い卵は初めてみました。当然のことですが、チョウの種類だけ色々な卵があるのですね!奥の1個は良く観察していませんが、孵化が近いのかもしれません。
蛹は表面的にはシンプルに見えますが、単純そうなな止めつけ糸の付け根部分も拡大して良くみると、結構しっかり根のようになっているものと感心しました。
どんなものも視点を変えて撮影してみると面白いことが色々見つかって楽しいですね!コンデジは気張らずに写せるのでさらに良いです。
昨年、貴兄のブログを見て「クロテンシロチョウ」を撮影しに飛んで行ったことを思い出しました。さいたま市からも2度電車を乗り換えて行かなくてはならないので少々時間がかかります。昆虫、魚、小鳥等の小動物中心のコンパクトな動物園なので、欲張りの私も疲れ果てなくて丁度良いですね!