奥会津三島キマダラルリツバメシンポジウム in新潟&福島10.06.26③
2010年 06月 30日
講演も終わり、現地観察会ではまずこれからの産地と期待されるエリアに三島町のマイクロバスで訪問いたしました。地域の皆さまが下草刈りを行い蝶の住める環境作りに取り組んでいました。ヒメオオはこれまで、キマダラルリツバメというのは桜の古木に巣く蟻の仲間と共存する珍しい蝶というイメージを持っていました。したがってそのエリアに桜の木が殆ど無いのには吃驚しました。三島町文化財専門委員の角田さんによるとこの地方では、関東甲信地区のように桜の古木ではなく、桐の木につく「シリアゲアリの仲間」と共存しているそうです。
再びマイクロバスに乗車して現在の生息地へ向かいました。現地に着くとまさに無数と言っても良いくらい多数の「ヒメシジミ」の間を凄いスピードで飛び回る小さい蝶が居ました。
キマダラルリツバメ♂同志がテリ張りの為の追尾飛行を行っているようです。
卍巴飛行に勝利した♂が草の上で翅を開いて♀にアピールしています。真正面に回り込んで撮ろうとすると別の♂がテリトリーに侵入してきたので追いかける為に飛ばれてしまいました。
この蝶を追いかけていると「蝶の観察記録」の霧島緑さん達が居たのでこの♂を目で追いかけながら挨拶しました。
近くで歓声が上がったので覗いてみるとシンポジウムに参加されたご夫婦の方が、交尾のペアを見つけていました。
早速近づいて
接写いたしました。別の場所で♂が翅を開いたと言うので飛んで行って空振りして戻ってくると
同じペアが花のところにラブラブで止まっていたので再度接写しました。
(写真をクリックすると少し大きくなります)
シンポジウムを開催された三島町の皆さま、日本各地から参加された多数の皆さま、
この遠征を計画し、超ハードな運転をされたyodaさん
現地でお会いした「霧島緑」さん、「麗しの磐梯」の会津のマッチャンさん
お世話になりました。
これからもよろしくお願いいたします。
三島町の「キマダラルリツバメ」は指定重要文化財(天然記念物)に指定されています。当然、卵、幼虫、蛹、成虫全て採取禁止です。
in新潟&福島10.06.26終わり
キマダラルリツバメ、とても綺麗な蝶ですね。
アリとの共生とのことでより一層の
環境保全が大切なのでしょうね。
ラストの一枚、素晴らしいです。
1枚目もいいですが、交尾の写真がシンメトリーで素敵です。
交尾シーンは良いですね。
この蝶もチョウセンアカシジミと同じく極めて限定された場所のみで何とか生き延びている種類です。
福島県三島町を中心に東日本の複数の地方の方が、保全活動を行っているとのことで頭が下がりました。
愛読書の「信州の蝶」によると木曽地方南部の集落周辺に広く分布しているそうです。
小さく動きがとても速いので、そこに居ることが分かっていても目の悪いヒメオオにはなかなか見つけにくい蝶でした。
とても綺麗な蝶なのでぜひ遭遇されて、吸蜜シーンを撮影されることを祈っています。
今年から毎年シンポジウムを行う予定とのことでした。近くにJRの路線があるので次回は、電車&徒歩で訪問可能かもしれません!
交尾中、このペアはあまり活動しなかったので構図を考えて撮影することが出来ました。
京都~鳥取~島根にかけての西日本ではやや数が多いそうです。
東日本では岩手県、福島県、神奈川県、山梨県、長野県のごく限定されたエリアにしかいないようです。皆さんのブログに最近登場するのはここ福島県と岩手県くらいなので、さらに減っているのかも知れません。
天敵避けと思われますが、希少&美麗種の為に強い採取圧、発生木の伐採、農薬散布により彼らの努力のかいもなく絶滅が危惧される蝶の1種です。
「チョウセンアカシジミ」か「キマダラルリツバメ」のいずれかに会えればラッキーと思って出かけたので両種に出会えて超ラッキーでした。さらに、キマルリ交尾に出会えてこちらがビックリしました。
大勢の方々がいらしたので、落ち着いて撮影出来ないかなと場所を移動するところでした。
交尾するペアを撮影され羨ましいですね。そのままあの場所で撮影を続けていれば良かったかなと思っています。
丁度あの時「奥会津三島キマダラルリツバメシンポジウム」というイベントを三島町が行っていてヒメオオとyodaさんで飛び入り参加しました。
ゆえに大勢のキマルリファンが集まっていました。多くの眼で探したので、交尾シーンを見ることが出来て本当にラッキーでした。
三島町のキマルリシンポに行かれたんですね。
小生は天候などもろもろ不安要素ありで参加できなかったんですが、翌週にやっとこ三島に行くことができました。とりあえず、思う存分に
キマルリを撮影できました。交尾は目撃できなかったのが心残りですが。それにしても、ヒメオオさんの行動範囲は広いですね。びっくりです。
今回の遠征はyodaさんの発案で突然実行いたしました。
キマダラルリツバメは昨年からの「夢の蝶」で、今年も会えないと諦めていたので遭遇出来てとても嬉しかったです。
当日は1時間程度の現地観察会で、さらに後半は小雨混じりとなったので僅かな時間に、チラッと表翅が見えたり、交尾シーンに遭遇したり、とてもラッキーでした。
♂♀の斑紋パターンの差がよくわかって素晴らしいです。
コメント有難うございます。
キマルリ、ルーミス、クモマツマキチョウの3種は憧れていたものの今年会えると思っていませんでした。何とか3種とも遭遇出来て幸せな1年でした。
福島県のこのポイントは予め三島町文化財専門委員の角田さんに確認して出かけると、会える確立がグンとアップしますよ!