栃木の秋の蝶②(ツマグロキチョウ秋型とキタキチョウ)
2009年 10月 06日
シルビアシジミの写真がまずまず撮れたので、次はツマグロキチョウを
探すことにいたしました。
あらかじめ図鑑だけ見て「ツマグロキチョウは大きくてダイダイ色」、
「キタキチョウは黄色」と明確に区別出来ると単純に信じていた私は
いくら探してもキタばかりで、ツマグロをなかなか見つけることはか
ないませんでした。
少し藪っぽい所を歩いていると少し白っぽいキチョウが飛んできたので
またキタの♀かな?と吸蜜を眺めると
あの後翅裏面の模様は、まさしく図鑑で見たツマグロ!のそれでした。
このように初見したツマグロは、想像していた以上にキタに近似していま
した。ということは、この場所でキタと見逃していた中にはツマグロが混
じっていた訳でした。
後で良く集計してみると「ツマグロ1:10キタ」くらいかな!
そのような眼で見ていると
またツマグロが飛んできました。表翅が図鑑より鮮やかな黄色であること
が少し分かりますよね。グチャグチャした写真ですがこの日の私のお気に
入りの1コマです。
前翅が光線の加減か鮮やかな黄色です。
ちょっと渋めのツマグロもいました。
このポイントの近くで
羽化したばかりのキタが交尾をしていました。奥に蛹の殻がぶら下がって
いるのが見えます。
少し離れた砂地で吸水している一群の蝶がいたので近づくと
少し模様の違うキチョウが混じっています。ツマグロかな?とシャッターを
押して良く見ると裏面の模様が違うキタでした。
この子の呪縛から逃れて右端を見ると見沼田んぼでは見かけぬミヤマシジミ
がいました。
(クリックにより写真少し大きくなります)
( 続 く )
一列に並んだキチョウ可愛いですね、その前にはシジミチョウも。
ツマグロの翅裏は色々とバリエーションがあって面白いですよね。
私もこの日初めて観察いたしました。
本文中にも記載しましたが、飛翔している時はツマグロ
もキタも私の眼では殆ど判断出来ませんでした。
ツマグロは夏型は秋型より小さく後翅裏面の模様も不鮮
明なので一層区別困難と思いました。
それにしてもツマグロ表翅は図鑑で見るより実物はとて
も鮮やかな黄色で綺麗でした。
この場所ではキタキチョウは、ツマグロキチョウより
圧倒的に数が多く、採取者も見向きもしない為か色々
な姿を見せてくれました。
ツマグロは初見ですが、うら若き乙女と言うより落
ち着いた熟女の色気を感じますね!
昔は近くでもたくさん見られたのですが、今では超貴重になってしまって、満足いく写真もありません。羨ましいです。
前翅裏と後翅裏、黄色の濃淡が素敵。こんなだったんですね。
吸水の集団、面白いです。
ミヤマシジミとキチョウ。キチョウも夏型、秋型が混在かな。
ここにツマグロキチョウが加わるともう最高だったでしょうが、あんまり欲張ると罰があたります(笑)