埼玉県内ムラサキシジミ越冬中 in2015.12.30~201612.11
2016年 12月 11日
見沼田んぼを中心に埼玉県内の越冬ムラサキシジミを観察して
いるので日付を遡りながら報告します。
越冬ムラサキシジミを探していると林縁部の枯葉の中に2頭の
ペアが見つかりました。奥の個体判るでしょうか?
非常に撮影困難な場所なのでこれ以上は写せませんでした。
上記の2頭ペアから20mほど離れた場所で、
12/3より継続的に観察している越冬ムラサキシジミの集団は、
な!なんと5頭に増えていました。
ムラサキシジミにもムラサキツバメほどでは無いけれども越冬
時集団性があるのかな?これから数年かけて調べてみたいです。
越冬ムラサキシジミ5頭集団の環境を写したので掲載します。
少し大きい画像なのでクリックし、拡大してご覧ください。
in2016.12.11見沼田んぼ
本日、観察した越冬ムラサキシジミ5頭集団は12/3時点では4頭
でした。
4頭の集団のすぐ近くで、この雌が飛んでいたので12/11までに
集団に参加したのかもしれません。
in2016.12.03見沼田んぼ
例年であれば10頭近くの越冬ウラギンシジミが見つかる場所で、
この日ムラサキシジミの雄個体が舞い出て近くで半開翅してくれ
ました。
ムラサキツバメのように雌雄同時開翅を夢想しましたが、越冬時の
集団性の低いムラサキシジミでは当然のことながら全く叶いません
でした。
12/11現在5頭の越冬集団が形成されている場所では飛翔シーン
何時ものとおりウオーリーを探せ的画像です(涙)。
越冬ウラギンシジミとの2ショットが観察出来ました。
in2016.11.06見沼田んぼ
大宮区内でもムラサキシジミの個体数が多く大宮図書館の駐輪場
でも見かけることがあります。
in2016.10.16さいたま市大宮図書館
越冬ムラサキシジミは通常1頭づつ枯葉の塊の中に潜り込むように
越冬することが多いと考えていますが、この2頭青葉の上で仲良く
並んでポーズをとってくれました。
in2016.01.09埼玉県中部の公園
真ん中のチョウがムラサキシジミで、
両側のチョウがムラサキツバメです。
ムラサキシジミは両側のムラサキツバメを枯葉と考えたのでしょうか?
in2015.12.30埼玉県中部の公園
兎に角不思議なムラサキシジミの越冬形態です。
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<ミニ講演会:17 ~ 18 日(土・日)に開催>
17 日(土)
1 回目 11:00 ~ 11:30
絶滅危機のチョウを守る 中村康弘(日本チョウ類保全協会事務局
2 回目 13:00 ~ 13:30
幻のバッタ、再発見! 永幡嘉之(自然写真家)
3 回目 15:00 ~ 15:30
チョウの写真撮影法 佐々木幹夫(日本チョウ類保全協会会員)
18 日(日)
1 回目 11:00 ~ 11:30
絶滅危機のチョウを守る 中村康弘(日本チョウ類保全協会事務局
2 回目 13:30 ~ 14:00
幻のバッタ、再発見! 永幡嘉之(自然写真家)
今年も新宿御苑で12月13日から12月18日まで上記の通り
「チョウに親しむ展示」が行われます。
私の作品も出品します。お近くにお越しのおりはぜひお立
ち寄りください。
5頭集団でこれまでのわずかの観察経験と異なっていて、気になったことがあります。
○ この枯葉は葉柄が枝にくっついていない落ち葉のようですね。
○ 枯葉の表側を利用すると思っていましたが裏側ですね。
○ 枯葉の勾配は垂直に近い状態と思っていましたが、むしろ
水平に近いようですね。
○ 周囲にクモの糸が見えるし、枯葉そのものもクモの糸でくっ
ついているようですが、そんな場所でも気にしないのでしょ
うか。
いつも質問ばかりで恐縮です。よろしくお願いします。
今後の観察の記録も楽しみにしております!
緑色の葉よりも、茶色い葉の方を好む印象もありますが、このあたりも注目しています。
ムラサキシジミは目が可愛いですね♪
枯れた色の葉にムラサキシジミが止まるので、探すのが大変ですよね。
私も昨年、5頭程度のムラサキシジミの集団を見ました。
でも1月を過ぎる少しずつ減ってしまいました。
ムラサキツバメの中にムラサキシジミ、これも度々見ますが、
やはりヒメオオさん仰る通り、私も枯葉と間違えたのかなと思っております。
開翅した紫青の輝きが綺麗ですね。
1枚目の写真が2枚目のどこか分かりません
>左下の枯葉の隙間から手前のチョウの顔を見上げる
>ように撮影しました。
○ ①この枯葉は葉柄が枝にくっついていない落ち葉のようですね。
>④の質問の通り枯葉が蜘蛛の糸のようなもので絡まって止まって
>いるようです。
○ ②枯葉の表側を利用すると思っていましたが裏側ですね。
>枯葉の表or裏に拘っていないように思いますが・・・・・
>ちゃんと確認していません。
○ ③枯葉の勾配は垂直に近い状態と思っていましたが、むしろ
水平に近いようですね。
>2番目の写真のとおり色々な角度の枯葉が④のとおり蜘蛛の糸
>のようなもので絡まって固定されています。
○ ④周囲にクモの糸が見えるし、枯葉そのものもクモの糸でくっ
ついているようですが、そんな場所でも気にしないのでしょ
うか。
>枯葉同士をを固定している蜘蛛の糸のようなものを全く気にして
>いません。
以上
私が観察したことがあるムラサキ3兄弟の越冬時の形態は
ムラサキシジミ
蜘蛛の糸のようなもので繋がれた枯葉の塊に潜りこむように
1~6頭程度です。稀に下から1~2コマ目のように青葉の上
ムラサキツバメ
常緑広葉樹の青葉の上に集まるように4~30頭の大集団形成
ルーミスジシジミ
彼らの裏翅のように一部灰色に変色した常緑広葉樹の青葉の
上に1~3頭程度
でした。
ムラサキシジミの越冬形態について、
私は単独越冬中心(uke-enさんによるとローンウルフ説)
と考えています。
今回、4→5頭、2頭集団を連続して見つけたので単独越冬
中心説が不安に感じています。とは言え1頭で居るのを見
つけるのは至難の業なので・・・・・・・
17日の土曜日…御苑での11時からのミニ講演に間に合うように出かけます。
ヒメオオさんに渡したいものもあるので都合がつけば予定してください。